日本
洛陽国際シンポジウム報告論文集 東アジアにおける洛陽の位置(明治大学東洋史資料叢刊)
日本
洛陽国際シンポジウム報告論文集 東アジアにおける洛陽の位置(明治大学東洋史資料叢刊)
- 出版社
- 汲古書院
- 出版年月日
- 2011.03
- 価格
- ¥3,850
- ページ数
- 217
- ISBN番号
- 9784762995071
- 説明
- ※出版年が古いので新本ですがヤケ・シミ・痛みがございます。
【「洛陽学国際シンポジウム」の趣旨説明 氣賀澤保規 より】(抜粋)
古来中国史の中心は、長安と洛陽でありましたが、多くの場合話題となるのは長安(西安)であり、洛陽はつねにその後塵を拝してきました。しかし考えてみると、洛陽とその周辺は、長安一帯より歴史・文化の中心であった期間は長かったいともいえます。にもかかわらず、この地を系統的に追いかけた研究や概説は多くはない。日本史でいうと遣唐使は長安と関係づけて知られていますが、じつは金印の「倭の奴国」や卑弥呼の邪馬台国など、洛陽とはずっと早くから関係をもっています。それに加え、近年の日本の中国史研究、なかでも隋唐以前にあっては、問題の関心が拡散し、なかなか共通の場を作り出せないでいます。天聖令の発見、敦煌文書(杏雨書屋)の公表、三国呉簡の出土、石刻史料の発見、ソグド系資料の……、注目される新材料は決して事欠かず、現地調査も格段に容易となっています。しかしそこからなかなか共有の問題、時代認識の論議に進まない。そうした状況にあってこの洛陽のテーマは、長い時間の幅をもって多様な角度から接近でき、今後の研究の進展にも一定の貢献が可能となる、そこから「洛陽学」シンポジウムといたしました。学際的な取り組みを可能とするという点で、文化継承学の目指す方向とも重なります。