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懐風藻の詩と文

懐風藻の詩と文

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懐風藻の詩と文

著者
川上萌実
出版社
汲古書院
出版年月日
2023.03
価格
¥7,700
ページ数
210
ISBN番号
9784762936838
説明
上代諸資料の漢語研究に大きな可能性を広げる意欲作。
序(山﨑福之)
第一部 詩語をめぐって
  第一章 『懐風藻』の用例未見語から見る日本漢詩の発展
   第一節 はじめに             第二節 実例と分析の方法について
第三節 おわりに 資料 『懐風藻』の用例未見語(「対象」による分類)
第二章 詩作の実態――『遊仙窟』と『千字文』の利用から――
第一節 はじめに           
第二節 『懐風藻』研究における『遊仙窟』の位置づけ
第三節 『懐風藻』における故事の縮約と『千字文』
第四節 「阮嘯」と「嵆琴」について  
第五節 広義での『千字文』詩作利用の想定
第六節 おわりに           
資料 『千字文』『懐風藻』間の同一語句対照表
第二部 人物伝をめぐって
第一章 『懐風藻』人物伝と誄
第一節 はじめに             第二節 『懐風藻』と誄、誄と僧侶
第三節 皇族の人物伝――論評と不遇――  第四節 石上乙麻呂の人物伝と集序
第五節 おわりに
第二章 人物伝に見られる唐代総集の影響と独自性
第一節 はじめに           
第二節 人物伝の存在について――唐人選唐詩との比較――
第三節 人物伝の内容について――正史と墓誌銘の記述との比較――
第四節 おわりに
資料 主な唐人選唐詩一覧
第三部 序と書名をめぐって
第一章 序の記載内容の検討――後半部分に関して――
第一節 はじめに         第二節 問題の所在
第三節 収録詩の摘句・摘語 第四節 編纂動機
第五節 おわりに
第二章 『懐風藻』書名考
第一節 はじめに                     
第二節 問題の所在
第三節 「風」が示すもの――序の「風声」「遺風」との対応――
第四節 書名末尾の「藻」の解釈              
第五節 おわりに
附論 勅撰三集序の文体について――嵯峨朝の官撰国書編纂のあり方――
第一節 はじめに             第二節 勅撰三集序と上表文の形式
第三節 官撰国書における上表文形式の序  第四節 序に要求される内容と文体選択の相関性
第五節 おわりに
主要引用文献一覧/結 語/後 記/初出一覧/索 引