日本
西遊記 玄奘三蔵の旅(地球人ライブラリー)
日本
西遊記 玄奘三蔵の旅(地球人ライブラリー)
- 出版社
- 小学館
- 出版年月日
- 1995.07
- 価格
- ¥1,606
- ページ数
- 281
- ISBN番号
- 9784092510159
- 説明
- ※出版年が古いので新本ですがヤケ・シミ・痛みがございます。
六二七年、日本では大化の改新の少し前、玄奘は長安から、以後一七年におよぶ壮大な旅に出発した。 シルクロード、敦煌からタクラマカン砂漠、天山山脈を越えて、現在のアフガニスタンまで。さらにチベット、パキスタンからインドを経めぐって、各地の王や僧侶とともに学び、おびただしい経典や仏像を持ち帰った。ただちに訳業にかからなければならない。しかし、時の皇帝・太宗は、玄奘に別なことを命じた。「西域の事情」を報告せよ。 そのレポートが本書である。教典を訳する本来の仕事は、以降、弟子たちの手にもよって延々一九年間におよぶ大事業となる。 しかし謎の事件が起きる。編さんの途中で、編集係であった弁機は、首をかしげたくなるような嫌疑によって、腰から上をまっぷたつに斬られる刑を受ける。 のちの「西遊記」によって、玄奘は極度に困難な旅をしたと印象されるようになったが、現実には時の政治勢力をたくみに利用した。訳業のチームを組んだ時も同様であった。そうしたことが弁機の事件になったのか、いわくと謎もまた多いのがこの「西域記」である。 しかしながら、七世紀半ばのインド・中央アジアのようすは、この本によって知ることが出来、持ち帰った教典はその後、はるばると日本に伝播された仏教文化の源流となった。