日本
嵆康の方法-文学としての「論」
日本
嵆康の方法-文学としての「論」
- 出版社
- 研文出版
- 出版年月日
- 2022.02
- 価格
- ¥5,280
- ページ数
- 236
- ISBN番号
- 9784876364664
- 説明
-
嵆康にあっては九篇の「論」がとりわけ重要なもので、……私はそれを文学作品としてどのようにして読めばいいか、どのような構成のもと、どのような修辞技巧のもと、どのような方法で書かれているか、というそのことの中から見えてくる、嵆康の文学としての思想性を求めて行こうとしています。(本書p.194より)
目 次
第一章 嵆康「太師箴」の方法
第二章 明(明知)と胆(胆力)の関係をめぐる論―嵆康「明胆論」和訳―
第三章 「明胆論」に見る嵆康の思惟の原型
第四章 嵆康の「家誡」と「釈私論」と―「中人」の志をめぐってー
第五章 嵆康「釈私論」試訳稿
第六章 嵆康「釈私論」における「理」と「志」
第七章 嵆康「釈私論」の文学的考察
第八章 文学の価値を問う、極私的嵆康研究
第九章 司馬昭と竹林の七賢
第十章 阮籍・嵆康と隠者孫登―隠者を固有の他者とする表現への契機―
あとがき/初出一覧(*参考:嵆康に関する文章一覧)/人名索引