日本
故事成語の誕生と変容(角川叢書)
日本
故事成語の誕生と変容(角川叢書)
- 出版社
- 角川学芸出版
- 出版年月日
- 2010.09
- 価格
- ¥2,970
- ページ数
- 203
- ISBN番号
- 9784047021488
- 説明
- ※出版年が古いので新本ですがヤケ・シミ・痛みがございます。
日本で現在流布している「故事成語」は、中国の原典にはない文字が入っていたり、意味が反転しているものがある。なぜこのようなことが起きたのだろうか。本書では、「杞憂」「出藍の誉れ」「塞翁が馬」などの具体的な熟語を手がかりとして、中国の百科全書といわれる「類書」(『芸文類聚』『太平御覧』など)に、これらがどのように記載されているかやその変遷を追うことで、故事成語の誕生を明らかにする。古典の中に記された故事が「類書」に採録され、テキストが変容することによって、もとの意味とは分離された成語が誕生する過程を追った画期的な論考。
目次
序章 テキストと言葉
第1章 「杞憂」の誕生―原典からの飛翔
第2章 成語を生み出す母体―中国の百科全書
第3章 「沈魚落雁」の反転―意味の転換はなぜ起こるのか
第4章 「出藍の誉れ」の成立―類書の変容と読書人の変化
第5章 二つの「朝三暮四」―出典と主題のねじれ
第6章 「塞翁が馬」の由来―「翁」はどこから来たのか
終章 テキストの変容と成語の誕生