日本
詩人と音楽 記録された唐代の音
日本
詩人と音楽 記録された唐代の音
- 出版社
- 知泉書館
- 出版年月日
- 2008.11
- 価格
- ¥5,500
- ページ数
- 290
- ISBN番号
- 9784862850454
- 説明
- 本書は中唐の詩人白居易の詩と音楽の結びつきに焦点をあて,詩人が音楽をどのように詩に写し取り,それらの詩がいかに伝承され,唐代音楽史の重要な資料として後世に広く利用されたかを多様な視点から考察した本格的業績である。
詩人の音に対する鋭敏さとこだわりは,何よりも聴覚の快楽を生涯にわたり追求させることになった。若き日の長安にはじまり江州,忠州から杭州,蘇州,そして晩年を過ごした洛陽など各地でのさまざまな音との出合いをいかに詩作に盛り込み,独自の詩境を切り開いたか。
白居易は自ら七弦琴を奏で各地の音楽を楽しみ,さらに音楽に合わせて歌詞をつける填詞の先駆的な作者として活躍した。彼の作品は中国のみならず同時代の朝鮮・日本にも広く伝承されたが,作品が必ずしも正確に伝わらず,偽作が横行した。詩人は自分の詩を自ら編纂して序文を付し,幾つかの寺に保管をゆだね,作者の真意が後世に伝わることを期した。
著者は詩篇に表れる音楽がどのように音楽文化を語り,詩と音楽がいかに伝播して,歴史的資料として定着したかその実態を吟味し,全体像に迫る。
背表紙ヤケ※出版年が古いので新本ですがヤケ・シミ・痛みがございます。