日本
社会主義的改造下の上海演劇
日本
社会主義的改造下の上海演劇
- 出版社
- 研文出版
- 出版年月日
- 2015.03
- 価格
- ¥5,500
- ページ数
- 203
- ISBN番号
- 9784876363957
- 説明
- ※出版年が古いので新本ですがヤケ・シミ・痛みがございます。
中国の演劇は中華人民共和国の誕生を契機として発展 し更に輝きを増したのか、それとも衰退してその魅力を失っていったのか。俳優の社会的地位に関してはそれまでの賤業従事者から人民芸術家へと大きく向上し ており、確実に好転したといえる。では俳優の技術や演目の芸術性といった舞台芸術の側面や、劇団や劇場、観客や政策など演劇をとりまく環境においてはどう であったのか。本書はこの問いに対する回答を上海の特定の劇種や演目、劇団等を問題史的に検証することを通じて導き出すことを目的としている。(本書「序 章」より)
序章
「建国後17年」と演劇改革/1949年前後の上海演劇界
第1章 「阿飛」と「阿Q」―1950年代の滑稽戯
「阿飛」と上海の不良たち/「阿飛戯」の流行―1950年5~6月/滑稽戯版『阿Q正伝』―1956年11月/「阿飛戯」復活―1957年6~7月
第2章 華東戯曲研究院と上海演劇界
文工団から戯曲研究院へ/組織とその再編/附属劇団、コンクール、出版物/演劇史の整理と演劇界の再編―越劇を例に
第3章 淮劇とアマチュア演劇
1949年までの淮劇/1950年代上海におけるアマチュア演劇/淮劇と労働者
第4章 「大世界」から「上海人民遊楽場」へ―遊楽場の社会主義的改造
大世界の娯楽空間―二つの「大世界巡礼」/人民共和国成立と上海の興行界/「人民遊楽場」の誕生
第5章 北京越劇団の建団と撤退(1960-1961)
劇団の整理統合と各地への派遣/北京と上海、劇団と俳優/建団から撤退まで
第6章 「通俗話劇」以後の文明戯
1940年代の文明戯/社会主義的改造下の文明戯/通俗話劇と方言話劇
終章
あとがき/初出一覧/参照文献一覧/索引